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巣立つ直前・・そう長くは一緒に暮らせない息子たちとの、会話中心の日記です。
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昨夜、愛犬ちゃんと散歩に行った時のこと。

40分程歩いて、もうじき家だ と言う場所で
ふと耳に入ってきた鈴の音。

良く考えてみると、この鈴の音は
今始まったのでは、少し前から鳴っていた気がする。

考え事をしてたので
ハッキリ耳に入ってた訳ではないが
間違いなく、少し前から鳴っていた。

気にしながら歩いて行くと
鈴の音がいつからか2つになっている。

その日の散歩コースには大きな墓場があり
そこの前を通ってきたのが、やたら気になっていた。

振り向き振り向き歩いても
何の影もない!

いよいよ怖くなり
『走ろうかっ!』
と口に出した途端‥

『ギャーっ』

叫び声と共にヤブの中から猫が2匹。

もちろん私の叫び声ではなく
2匹の猫たちが、掛け声でもかけ合って、
敵に挑むが如く
勢い良くこっちに突進してきたのだ。

私の存在は少しも気にしてない様子で
ただただ
愛犬ちゃんに向かって走ってきた。

夜の闇に、ネコの光る目がすごく怖くて、
私の方が
『殺される!』と思ってしまった。

猫たちは立ち止まる事もなく
我が愛犬ちゃんに襲いかかってきた。

小さい体で、2匹の敵に
ヒルムことなく向かって行った愛犬ちゃんを見て
私は我にカエった。

『私が助けなきゃ、愛犬ちゃんがケガをしてしまう』

人間+ミニチュアダックスと
ネコ2匹の戦いは、こうして幕を切って落とされた。

人間が向かっていっても少しも動じないネコたち。
逃げようとする私たちを追いかけてくるんだから始末に終えない。
しかも背中を丸め、戦闘態勢を緩めようとはしないのだ。

こうなったら、人間の怖さを知らさなければ‥
そんな責任感から、ただひたすらネコに向かって行った。
もうネコたちを傷つけてもいいや との思いに駆られた瞬間
無事にネコたちは、逃げ帰ってしまった。


しかし
良く考えたら、あのネコたち‥鈴をつけた飼い猫だって事?
まぁ、なんと凶暴なネコたちなんだろう。

飼い主の顔が見てみたいものである。

それにしても、私って
『弱っ!』
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あと2週間もしたら
お盆休みで主人が帰ってくる。

主人の部屋だったところを
今は長男が使っているので見るも無残な状態。

そこで、せめて寝る場所だけでも確保せねば・・・と
長男も次男もいない今晩、
私は部屋の片付けを始めた。


封筒にも入っていない折りたたんだだけの
便箋がいくつか、出てきた。

それが、
まさか長男へ宛てたラブレターだとも知らず
私は見てしまった。


遠距離恋愛をしていた長男へ宛てた手紙。
彼女の苦しみ、辛さ、そして長男への愛情が
ビッシリ詰まった手紙だった。

彼女はバツイチで子連れの、
長男より少しお姉さんだった。


二人で必死に生きている頑張り屋の彼女を
私も応援していた。

周りは賛否両論・・・。
わざわざ、子連れの人じゃなくても・・・なんて。

でも、私は長男の愛した人を信じていた。
だって、好きな人と一緒に居ることが
どんなに難しく、そして、幸せなことか
私はイヤと言うほど知っているから・・・。

しかし、やっぱり、
まだまだ子供だった長男には、荷が重かったか・・・
相手を思いやるどころか
自分を可愛がりすぎたみたいで
結局は、彼女にフラれることになる。

自暴自棄になって
都会から戻ってきた長男も
今は何とか元気にしているが、
これほど愛し合ってた二人だったんだから
まだ、傷は完全に癒えてないだろう・・


片付けも手につかなくなるぐらい
私まで落ち込んでしまった。

自分に元気をくれる存在、
自分の存在で元気になってくれる相手、
とても貴重な恋の相手である。

かつて私にもそんな存在の人がいたっけ。
私のスーパーマン・・・
私だけのスーパーマン・・・

でも、
私も彼にフラれて終わった恋だった。


頑張るしかないんだ!長男よ。

先日の土曜日の仕事終了後、
職場のスタッフ総勢9名で
焼き肉パーティーをした。

私の職場は社長と私だけなのだが
仕事の繋がりのある隣との
合同の飲み会がほとんどである。

隣のボスが張り切って仕事を早く終わらせ
1時半からの開始となった。

延々4時までジンギスカンとアルコールで、
みんないい加減疲れてきたので
やっとおヒラキになった‥
かと思いきや、我が社長と隣のボスが
『このまま明るい内に帰りたくない』
とダダをこね、私ともう一人の姉さんが
カラオケボックスに連れて行かれた。

久々のボックスでもあったが、
なにせ二人のボスが同伴してるのもあり
極度の緊張で吐きそうにさえなっていた。
しかし
そこは大人の女が二人だから
まぁボス達を気持ち良く接待してあげた。

なんとボックスで4時間!

飲まない私が酔っ払ったボスたちを相手にするのは
苦痛以外の何物でもなく
その日の疲れは
まだ火曜日の今朝まで残っていてダルい。

男性が接待での飲み会やゴルフに行って
疲れ果てて帰るのが良く分かった。

精魂ともに尽き果てた土曜日だった。
髪型が気に入らない。
そうは思っていたけれど‥。

昨日、いつもより
1時間以上も早く仕事が終わった。
時計を見て1番にした事は
『これから行っても
カットしてもらえますか?』
そう
いつもの美容院への電話だった。

それからこの髪型のイヤなとこ
いっぱい話して後はお任せした。

相変わらず話も軽快だが、
ハサミはもっと軽快である。

不安半分、期待半分の中
その人のハサミは止まった。

めっちゃ、頭が軽いぞぉ。
相当カットした事は
鏡を見れば一目瞭然だが
床に落ちてる髪の量は
半端じゃなかった。

完全にショートカットである。
美容師さんが最初に説明してくれた髪型とは
どうやら違ってしまったみたいだが
もう、仕方ない。

後悔はしてないし、
夏らしい髪型だし、
それはそれで、
私的にはいいんだけど
果たして似合ってるものなのか‥


『ただのオバちゃんにだけはならない様に‥』

願いを込めて、美容師さんに言った言葉だが
職場での反響は
これいかに‥!
今夜は一人・・
愛犬ちゃんがいつも傍にいてくれるけど
やっぱりちょっと寂しいなぁ。

友だちが言う・・
「アンタは絶対一人では生きていけないね」と。

とても強そうだけど
どっぷり甘えていないと生きていけない女だと。

以前、愛犬ちゃんが居ない時は
寂しくなると 歌仲間を誘って
よく夜の街に出ていた時もあったっけ・・。

そんな元気もなくなった今では
愛犬ちゃんとお話しながら
こうしてPCの前に座ったり
大音響でCDをかけて大声で唄いながら
家の片付けをする・・・
それが、私の一人の過ごし方。


来年の3月には
次男がいよいよ高校卒業。

長男がどこで何をするのか知らないが
私がここにいる理由がなくなるのだ。

単身赴任中の主人の元に行くのが
普通のようだが、
そんな事は出来そうにもない。

だからと言って
他に行く場所はない。

この町が大好きで、
ずっとここに居るつもりだった。

骨を埋める覚悟でここに残っていたけれど
もう、この町には私の居場所がない気がしてきた。

同じ趣味を持ち、
『60歳になっても一緒に唄っていたいね』
そう言っていた仲間たちも
今ではバラバラだし・・・。

沢山の思い出と
沢山の友だちを得たこの素敵な小さな町。

ここでの日々は
笑っていた日と泣いていた日が
同じぐらいだったかもしれないけれど
いい思い出だけを持って
出て行こうと思っている。

来年3月までのこの数ヶ月間で
自分の居場所探しをしなきゃ。

イヤ
居場所探しじゃなく
自分で居場所作りをしなきゃね。
そう
もしかしたら
この町に居場所作りをするかも・・。

とにかく、
そう長くはない自分の人生
思いっ切り生きたいから・・・。


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